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あなたはわたくしのひかりでした。
あなたはわたくしのひかりでした。
あなたはわたくしの希でした。
あなたはわたくしの水であり風であり酸素であり
皮膚で感じ取れるこの世の総てでございました。
あなたの声はわたくしの導でした。
あなたの目はわたくしの救いでした。
あなたの信念はわたくしにとって教えであり
力強く思えた腕も足も胴体もこころも
わたくしのあらゆる憧憬の先でありました。
わたくしやわたくしに似た何人もがあなたに向かって手を伸ばすたびに
あなたが愛した人も夢も夜も日々も
あなたにとってやさしいだけのものではなくなって行ったことを
わたくしが知ることはなかったのです。
あなたの行方をわたくしが乞うことはありません。
あなたの思いも あなたが愛したものたちも
あなただけのものであり続けるとわたくしは叫び続けます。
わたくしの声が あなたをくるしめてきたものの内のひとつだとしても
つぐないや罰という言葉ですら大それたものである今
わたくしは 元のやさしいだけの夜が
あなたやあなたの愛したものたちに訪れることを思っています。
あなたが一度だけ 幸せだと 呟いたあの真夏の夜を。
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